Z世代の48%が仮想通貨などの新興投資に魅力を感じる、US Bank調査
この記事のポイント
- Z世代の30%が、仮想通貨への信頼が低下したと回答
- リスクを取る人の仮想通貨保有率は、リスク回避型の人の4倍
若年層の資産形成と仮想通貨
21日、米大手銀行のUS Bankは、米国の成人5,000人を対象に実施した「2026 US Bank Wealth Survey」の結果を発表した。Z世代の48%、ミレニアル世代の47%が、仮想通貨などの新しい投資先を従来型の投資より魅力的だと感じていた。
米国では一般に、Z世代は1990年代後半から2010年代初頭に生まれた人々、ミレニアル世代は1980年代初頭から1990年代半ばに生まれた人々を指す。この調査の対象は18歳以上のため、Z世代の回答者はおおむね18歳から20代後半、ミレニアル世代は30代から40代半ばにあたる。この世代はスマートフォンやソーシャルメディアとともに成長し、就職や資産形成の時期に仮想通貨が台頭した。
しかし、関心の高さが必ずしも信頼につながるわけではない。Z世代の30%とミレニアル世代の28%は、過去1年間で仮想通貨への信頼が低下したと回答した。一方、株式への信頼が高まったと回答した割合はそれぞれ33%と29%で、長期的な貯蓄には従来型の投資が最善の戦略だと考えた割合は76%と79%だった。同社は、若年層が仮想通貨に乗り換えているわけではないと説明した。
不動産より株式を選好、予測市場にも関心
若い世代は、より早い時期から資産形成を始めている。開始時の平均年齢はZ世代が19歳で、ミレニアル世代の25歳、X世代の29歳、ベビーブーマーの32歳を大きく下回った。住宅を所有するよりも株式市場のほうが資産形成への現実的な道だと考える人の割合は、Z世代で62%、ミレニアル世代で61%となり、X世代の51%、ベビーブーマーの45%を上回った。Z世代の29%とミレニアル世代の26%は、経済的な理由で住宅購入を諦めたと回答した。
新たな選択肢として、予測市場も挙げられた。予測市場とは、選挙や経済指標など、将来の出来事の結果を取引するプラットフォームで、米国ではKalshiやPolymarketがその例だ。資産形成の手段として予測市場の利用に関心がある、または利用を検討している人の割合は、Z世代で33%、ミレニアル世代で29%となり、X世代の26%、ベビーブーマーの15%を上回った。
早く始めたからといって、成果が出ているとは限らない。Z世代の56%は、「正しいこと」をしているにもかかわらず、望む水準に達していないと回答し、62%は資産を増やすことに苦労している。投資を一時中断した、または中断する予定の人はほぼ半数に上り、Z世代では49%、ミレニアル世代では47%だった。
リスクを取る人の仮想通貨保有率は、リスク回避型の4倍
この調査では、リスク許容度が高く、積極的に資金計画を立てている人を「情報に基づいてリスクを取る人」と分類した。このグループが資産形成を始めた平均年齢は24歳で、リスク回避型のグループより約5年早く、開始時に準備ができていると感じていた人の割合は約3倍だった。このグループのおよそ3分の2(67%)をZ世代とミレニアル世代が占める。
このグループの仮想通貨保有率は、リスク回避型のグループの4倍だ。一方で、従来型の資産の保有率も高く、ファイナンシャルアドバイザーの活用や資金計画の作成にも積極的だ。US Bank Wealth Managementの社長であるScott Ford氏は、若い世代は従来の目標を諦めたのではなく、「目標の追い方を変えている」と述べた。
調査を実施したUS Bankは、ミネソタ州ミネアポリスに本社を置くUS Bancorp傘下の商業銀行だ。同行によると、主に3つの事業を通じて世界で約1,500万人の顧客にサービスを提供し、従業員は約70,000人で、米国で5番目に大きな商業銀行だという。調査は06/15から07/01にかけて、米国の18歳以上の成人を対象に実施された。
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