イーサリアム、取引確定を16分から4分へ短縮案 チェーン間送金が安くなる可能性
この記事のポイント
- ブロック選択と確定の投票を別々に分離
- 設計は未完成で、実装時期は未定
ファイナリティ短縮案
イーサリアムの研究者らが21日、取引が書き換えられなくなる「確定」(ファイナリティ)までの時間を平均約16分から約4分に縮める改善提案の草案を提出した。ただし設計は未完成で、実装時期は決まっていない。
この提案の背景には、L2チェーンへ資金を移す送金業者が、顧客に資金を先に渡し、取引の確定後に返済を受ける事情がある。
イーサリアム財団の研究は、返済待ちで滞留する資金を業者のコストとみなしており、1時間あたり100万ドルを先払いし続ける業者では、約16分の遅延で約26万7000ドルが返済待ちになる。
そこで今回の提案は、ネットワークを守る検証者の1票が兼ねる「次のブロックの選択」と「過去のブロックの確定」を、別々の投票に分けることだ。確定側の投票は専用の周期で動かせるため、約4分に縮まれば、同じ業者の返済待ちは約6万7000ドルに減るという。
他の狙いと未確定の点
提案は、投票を分けることで、将来、量子コンピュータの攻撃に耐える署名方式へ移る土台にもなるとするが、署名方式そのものの選定は含まない。また、攻撃者が投票を伏せておき、後から公開してブロックの選択を左右する手口への耐性を高めることも狙いに挙げている。
一方、草案では、投票の周期や罰則、安全性分析の一部が未確定のままだ。
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